7.要求を実らせる交渉とストライキ

私たちの要求を実現するためには、使用者と交渉(労使協議会・団体交渉)を行います。私たちが考える労使関係は、昔の奉公人と主人のような従属したものではありません。私たちは、私たちの生み出した成果を公平に分配するには、資本家や使用者と労働組合が対等の立場で、相互の信頼関係に基づいて交渉することが必要だと考えています。対等性を強め交渉を有利にするためには、何よりも組合員の団結が大切です。そのためには、仲間意識(一体感)を強めることや、お互いに助け合う気持ち(連帯感)を高めなければなりません。
私たちは、生産性を高めて、企業や産業を発展させ、雇用や労働条件を守るためには、お互いの共同責任として経営者と協力し合うことが必要だと考えています。その結果として生み出した利益は経営者だけで使わず、労働条件の向上によって公平な配分を求めます。要求を実現するため交渉を行いますが、何度交渉しても話し合いがつかない場合もあります。こんなとき、労働組合はそんなに安く労働力を売れないと、労働力の提供をストップして、ストライキという争議行為によって要求を認めさせるほかないときもあります。しかし、ストライキは使用者にも大きな痛手ですが、労働者にも賃金カットという犠牲がともないます。政策企画能力を高めて要求をいかに全員のものにするかということや交渉を支える戦術理解と意思統一、展望を持った慎重なストなど、いたずらに感情におぼれず、最小限の損失で最大の効果を上げる交渉が重要です。

目次へ  戻る(6.大真空労働組合の活動内容)  次へ(8.組合員はみな平等です)