5.大真空労働組合の組織

1)大真空労組の組織
現在の大真空労働組合は、昭和57年4月に旧大和真空労働組合と、主に宮崎工場の従業員で組織する大和真空宮崎工場労働組合とが、統一合併してできた単一組合です。大真空労働組合は、現在631名の組合員によって構成され、「組合員の労働条件その他、経済的、社会的地位の向上」を目的として、外部から支配されず組合員全員によって運営されており、次の3支部・3分室で組織されております。

技術情報1


組合本部は、兵庫県加古川市にあり、大会で選出された10名の役員(中央執行役員)で活動が進められています。


2)大真空労組の運営
大真空労組に限らず、労働組合には”規約”というものがあります。この規約は全組合員の投票により承認されたもので、いわば「労働者の憲法」であり、絶対に守らなければならないものです。大真空労組のいろいろな活動もこの規約に基づいて行われており、中でも重要なものは物事を決める場(決議機関という)として大会、中央委員会があげられます。ここでは本部原案をもとに各支部・分会・分室の意見が反映され、民主的な手続きによって進められています。大会は、大会代議員(各事業所毎に選出される)と中央役員が年1回(8月)集まって開くことになっています。
中央委員会は、中央委員(各事業所毎に選出された代表者)と中央役員で構成し、大会で決まった方針に基づき、主要闘争(春闘)の要求決定の時に開催します。中央委員会は、大会で決められた方針を具体的に討議する場ということになります。

3)支部・分会・分室の活動
支部も本部と同じく大会によって1年間の方針を決めます。支部大会は各職場より組合員10名に1名の割りで選出された支部大会代議員と支部役員とで構成し、年1回開催されます。また支部では日常の問題を処理する機関として職場委員会があります。職場委員(支部大会代議員が兼任)と支部役員とで構成し、必要に応じ(原則として月1回)開催されています。
分会には大会はなく、分会役員と各職場より組合員10名に1名の割りで選出された職場委員とで構成する職場委員会で、年間活動予定の立案や日常の問題を処理します。
分室は分室長を置き、本部の指導に基づき分室を運営しています。

[支部、分会、分室の設置基準]
支部は原則として組合員120名以上の事業所とする。
分会は原則として組合員 50名以上の事業所とする。
分室は原則として組合員 50名未満の事業所とする。

[支部、分会、分室の役員]
支部            分会         分室
支部執行委員長(1人)   分会長 (1人)   分室長(1人)
支部副執行委員長(1人)  副分会長(2人)
支部書記長  (1人)   
支部執行委員 (4人)


4)専門部研究の活動
一口に労働組合の仕事といっても、賃上げや一時金の支給などについて会社と交渉するほか、組合の活動状況を皆さんに知らせたり、また明るく楽しい職場作りなどにも取り組んでおり、活動内容は広い範囲にわたっています。従って大真空労組では、中央および支部に賃金対策部、組織強化部、福利厚生部と3つの委員会を設け、仕事をしています。

イ.賃金対策部
賃金に関する全般的な研究を行っています。会社に賃上げや一時金を要求する場合に、その基礎となる資料をそろえ、説得力のある要求案を作成します。

ロ.組織強化部
若い組合員や女性特有の問題の対策やどのような指導、育成をするかを研究したり、レクリエーション活動などを通して交流を深め、仲間意識を育てる活動などを行っています。
労働組合の日常活動や会社との交渉内容を組合員の皆さんに伝えるため、「ユニオンNEWS」・機関紙「ふれあい」を発行しています。また組合員の組合活動に対する理解を深めるための教育活動も行っています。

ハ.福利厚生部
組合員の福利厚生に関わる文化・体育・余暇対策、並びに各種共済制度充実に向けて取り組みを進めていきます。

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